アトピー性皮膚炎の症例

症例11 14歳からステロイド治療を行ってきたが改善しなかった症例 10代 男性

来院:2020年4月

概略

症状が強いところ 首・脇・肘・膝・背中
症状悪化 14歳頃発症しその後ずっと
治療期間 2か月
治療回数 7回(途中経過)
治療終了後 治療継続
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 61.3点 11.8点
かゆみ 39.8点 7.5点
熱感 0.0点 0.0点

 → 

病状と来院理由

発症後標準治療であるステロイド治療をしてきたが全くよくならなかった。様々なアトピーに良いとされる治療しようと思い東洋医学である鍼治療でアトピー専門の当院のホームページをみつけて来院となる。

主訴

首・脇・肘・膝・背中

施術経過と内容

身体の中で傷がある部分は、首・背中・肘であった。3回目の治療で首の赤みが引くのが写真上わかるものであった。寝ている間にかいている背中も治療が進むと傷が無くなり、肘の赤みもなくなった。治療が順調であったため治療間隔を2週間、1か月と長くしていき、最終的には保湿などのセルフケアだけで症状が全くない状態になった。今後は色素沈着や肌質そのものの改善目的で治療継続を希望された。

考察

症状の悪化から5年と経過が長かったが、全体的な症状は比較的軽度であった症例。しかし部分的には掻き壊しもあり傷があった。治療2回目で好転反応があり少し症状が強くなったが、3回目には一気に症状が改善していた。症状が一番つらかった手と首の治療が進むと、寝ている時にかいている背中が気になってきたとあったが、それも治療ごとに傷が減っていった。発症やわるくなってから期間が長くても、症状が軽く若いうちに治療ができたことからかなり早く治療を終了することができた。

症例10 出産後急激にアトピー症状がでて10年間以上続いた症例 30代 女性

来院:2020年2月

概略

症状が強いところ 全身
症状悪化 10年以上前3週間ほど前
治療期間 2か月
治療回数 10回(途中経過)
治療終了後 治療継続
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ –点 –点
かゆみ –点 –点
熱感 –点 –点

 → 

病状と来院理由

出産後にアトピーの症状が急激に悪くなり10年以上症状が強い状態が続いた。漢方やステロイド治療をするもなかなか改善が見られなかったためアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて鍼治療を試したことなかったので来院となる。

主訴

全身のかゆみ。

施術経過と内容

全身のかゆみ・赤み・熱感が強い状態。首の皮膚は盛り上がりがあり、常にかいた跡がある。症状が強い時は睡眠不足にもなり、アトピー性皮膚炎が強く出ることによるQOLの低下が見られた。アトピー性皮膚炎の治療と全身治療をすることで全身の症状を落ち着かせることができたが、症状の経過が長いため、3歩進んでは2歩下がる状態が続いている。10回の治療が終わった状態でも治療終了することができず今後も治療継続を希望された。

同時に施術した症状:不眠・PMS

考察

症状の悪化から経過が長く、症状が強く出ている症例。アトピー悪化の原因が多岐にわたっているため、一つ一つの症状を少しずつ治療していく。治療が長期化になることをご本人も理解されているため、焦らずにしっかりと症状と向き合って治療を継続していくこととなる。このような症例をみると、いかに早期の症状・若年のうちに治療をしなければならないかが良くわかる。今後も早期治療の必要性を啓発していきたい。

症例9 1歳半からアトピーで13歳頃から症状がすっきりしない状態が数年間続いた症例 10代 男性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 首・背中・脇・鼠経・お尻
症状悪化 3週間ほど前
治療期間 2か月
治療回数 5回
治療終了後 基本セルフケアのみ

症状悪化時のみ通院

一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 50.0点 0点
かゆみ 29.0点 0点
熱感 0点 0点

 → 

病状と来院理由

1歳半ごろからアトピーの症状があり、生活に気を使うことで症状が安定していたが中学生くらいから症状が不安定になってきていた。背中の各所に色素沈着とガサガサの肌が見られ症状をなんとなしてあげたいと母が強く願いアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて鍼治療を試したことなかったので来院となる。

主訴

首・背中・脇・鼠経・お尻のかゆみ。

施術経過と内容

症状が強いわけではないが、痒みや乾燥肌が長く続いている症例。ご家族と同居していることもあり、保湿をご家族にも手伝ってもらい、そ家族で肌の状態を観察していただいた。治療をするたびに痒みが減っていき最後には全くかゆみを感じない状態になった。また、前5回の治療ではあったが、4回目と5回目の治療間隔はおよそ1か月空けることもできた。その甲斐あって、鍼治療を完全卒業することができた。しかし、アトピーは繰り返し症状が起きるので、少しでも症状が出始まったらいつでも治療をするのですぐに連絡が欲しいと伝え終了となる。

同時に施術した症状:無

考察

症状の悪化から経過が長いが、症状が強く出ていなかった症例。アトピーの治療において、傷の深さと年齢が強く関係しており、そのどちらも好条件だったため早期に治療終了を迎えられた。アトピーの治療としては非常に珍しく治療のたびに痒みが減っていった稀有な事例。またご家族のしっかりしたフォローもあり、自分の合う食生活や生活様式なども見つめられていた。カウンセリングにおいても本人とご家族の不安を取り除くことで前向きに治療に臨めたことが、治療の最大効果を引き出したと思う。

症例8 生後間もなくアトピー症状がでた。食物アレルギーや乾燥肌などの複合的な症状もある 10代 男性

来院:2020年2月

概略

症状が強いところ 顔・首・背中・腕・鼠経・膝
症状悪化 ずっとこの症状が続いている
治療期間 2か月
治療回数 5回(途中経過)
治療終了後 治療継続
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 37.6点 19.4点
かゆみ 60.2点 18.3点
熱感 26.9点 0点

 → 

病状と来院理由

生まれて間もなくアトピーと診断を受ける。いろんな治療法を試したがまったく良くならなかった。アトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて鍼治療を試したことなかったので来院となる。

主訴

顔・首・背中・腕・鼠経・膝のかゆみ。

施術経過と内容

生まれてからアトピーの症状があり続けた経過が長い症例。全身的に症状が強く出ているが、特に掻き傷の強い背中を写真記録した。思春期ということもあり、心も体も不安定な時期であるが、この時期にしっかり治療することで、大人になってからも症状が安定することが多い。全身の治療をしながら、スキンケアの方法やカウンセリングを行うことで少しずつではあるが症状の改善が見られた。しかし、発症からの経過が長いため治療にも相応の時間がかかる。症例としては終了していないが、モニター終了したため途中経過として症例報告行う。

同時に施術した症状:無

考察

治療前は、色素沈着ので黒ずんだ肌の上に赤い炎症の色が乗った状態であった。治療を重ねるうちに、赤い炎症と掻き傷が減っていくことが記録用の経過の写真をみて患者さんと共有を図る。患者さん自身も毎回の治療の時に撮影する写真を見るのが楽しみになっていたようだ。アトピーの治療は少し良くなってはまた悪くなるという、3歩進んで2歩下がるような状態が非常に多い。症状の状態を視覚化することで、体が良くなっていることを患者さんが実感でき前向きに治療に臨める。

症例7 中学2年生ごろからアトピー症状がでた。1~2年前から症状がひどくなったる 10代 男性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 額・背中・腕・鼠経
症状悪化 1~2年前
治療期間 1か月
治療回数 5回
治療後 基本セルフケアのみ

症状悪化時のみ通院

一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 72.0点 38.7点
かゆみ 89.2点 53.8点
熱感 60.2点 22.6点

 → 

 → 

病状と来院理由

中学2年生頃からアトピーが発症。皮膚科にてアトピー性皮膚炎と診断され、アイピーディカプセルなど内服薬と外用薬を処方されるも、一向に症状が改善されなかったため何とか症状を改善させたいと強く思い、アトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて来院となる。

主訴

額・背中・腕・鼠経のかゆみ。

施術経過と内容

慢性的なかゆみが持続しており色素沈着をしている。また、かゆみが強く額や腕に比較的新しいかいた跡が残っている。一番ストレスになっているのは額のかゆみで、外出時は恥ずかしいため前髪で額を隠していた。皮膚科に通い薬を使っていても一向に症状が改善されなかった。治療開始後すぐに症状の改善は見られたが、治療開始後14日後に好転藩ので痒みが出てきた。しかし、かゆみ強くなったというよりは、治療開始前に戻った程度で済んだ。その後は順調に症状が改善された。また同時に治療を行った多汗症もかなり改善されてストレスも軽減した結果さらにアトピーの症状が軽減していった。

同時に施術した症状:多汗症・手首の痛み

考察

アトピーの患者さんは、かゆみだけでなく見た目の悪化にも強いストレスを感じている。これは、周りが思っているよりも深く根深い問題である。今回の患者さんも額が気になって前髪で隠していたが、治療最終日には額が見えるヘアスタイルをしており大変喜んでいた。写真では色素沈着があるため大きく変化が見られなかったが、新しい傷ができていないことがかゆみが減った何よりの証拠であると思う。

症例6 12歳ごろからアトピー症状がでて、常にではないが発作的に急激にあかみとかゆみがでる 10代 女性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 顔・肘・膝・鼠経・手のひら
症状悪化 1週間前
治療期間 1か月半
治療回数 5回
治療後 継続通院治療
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 22.6点 0点
かゆみ 22.6点 0点
熱感 0点 0点

 → 

 → 

病状と来院理由

12歳からアトピーと診断され、様々な皮膚科に通院した。発作的に出る症状についてその都度ステロイド治療を行っていたが、その場しのぎで症状が改善しただけという印象があった。薬に頼らずにしっかりと治療したいと思いアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて来院となる。

主訴

突発的な顔・肘・膝・鼠経・手のひらのかゆみ。

施術経過と内容

急激なあかみとかゆみを繰り返しており、その都度ステロイドで症状を抑えていた。肘の内側は色素沈着は見られるもの、顔などの肌質としては一見問題内容にみえた。しかし、顔に症状が強く出ているときは学校に行くのも嫌で休みたいとお母さんに相談していた。指は写真の通り指紋もなく荒れており、鉛筆を持つのも億劫になるほどの状態でステロイドも効果がなかった。症状が悪化してから1週間という早い段階で治療ができたため大きく症状を改善できた症例。思春期は身体と精神が不安定になりやすい時期。ここの時点でしっかりと体質改善をすることで、大人になっても肌が良い状態で経過することも多い。モニター終了後も定期的に治療を継続することになった。

同時に施術した症状:冷え性・むくみ・こむら返り(毎晩)

考察

アトピーの患者さんは、自分にどの治療法が合うのかより、今症状を少しでも抑えたいという思いが強い。そのくらい余裕もなく本当につらい症状である。今回は患者さんとお母さんの強い思いから症状が劇的に改善が見られた。付随して他の症状を改善させたことにより、ストレスが改善されて結果アトピー症状が改善した。

いくらつらいと言ってもアトピーの症状だけにとらわれると結果として良い治療効果を生むことはできない。このような全身治療は鍼治療の得意な分野である。また多くのアトピー患者さんを治療していく中で共通(独特)の反応も見えてきた。もっと研究し治療効果を少しでも上げられるように研鑽していきたい。

症例5 小学生の時アトピーであったが、4年前から症状が強くなりステロイドが一切効果がなかった 40代 男性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 顔・首・腕・手
症状悪化 4年前
治療期間 1か月
治療回数 5回
治療後 基本セルフケアのみ

症状悪化時のみ通院

一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 65.6点 16.1点
かゆみ 67.7点 59.1点
熱感 23.7点 7.5点

 → 

 →

病状と来院理由

幼少期アトピーであったが、4年前より症状が強くなってきた。ステロイド治療をしていた症状の改善がなかった。家族がアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけモニターを募集してたため鍼治療は受けたことがなかったが申し込んだ。

主訴

顔と首、腕のかゆみとあかみ。

施術経過と内容

4年前からかゆみと赤みが悪化した原因は不明。ステロイド治療と食事にも気を付けていたがなかなか改善しなかった。カウンセリング、スキンケア指導をしながら施術を開始する。症状が悪化してから4年もたっていたため、症状の重い部分はモニターの5回では大きな症状の改善は見られなかった。顔は今までステロイドを塗っても全く効果がなかったが、鍼治療を始めてステロイドを試した結果症状の改善につながった。肌全体の状態が良くなってきているのを実感できたためモニター終了後も治療を継続することになった。

同時に施術した症状:無し

考察

顔や首、腕や手にアトピーの症状が出ていた。傾向として体の先端に行くほど治療の効果が出にくいことがわかってきた。また、今まで効果がなかったステロイド治療も、鍼治療をすることで全身の肌の状態が良くなるためか、ステロイド治療の効果が出やすくなり、結果早めに症状をとり脱ステもできることもわかってきた顔については全体的なあかみとかゆみ、むくみが大きく改善していることがわかる。

症例4 大人になってからアトピーになり、去年の秋口ごろから急激に症状が出てきた 40代 女性

来院:2020年2月

概略

症状が強いところ
症状悪化 4か月前
治療期間 1か月半
治療回数 5回
治療後 基本セルフケアのみ

症状悪化時のみ通院

一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 100点 23.7点
かゆみ 73.1点 34.4点
熱感 73.1点 34.4点

 → 

病状と来院理由

大人になってからアトピーになり、不定期に症状が悪化し原因はわからない。様々な化粧水や肌に良いと言われるものを試したり、ステロイド治療をしていた症状の改善がなかった。インターネットでアトピー専門の当鍼灸院をみつけモニターを募集してたため半信半疑であったが治療を開始した。

主訴

首と額のかゆみとあかみ。

施術経過と内容

かゆみと赤みが悪化した原因は不明。カウンセリング、スキンケア指導をしながら施術を開始する。症状が悪化してから4か月程度たってからの来院。適宜ステロイド治療や保湿もやってきたが効果が出ていなかった。週に1回の治療を行い、毎回の写真記録では段階的に良くなっているのが見て取れた。モニター終了後はセルフケアだけで症状が安定するようにして、症状が強くなりそうになったらすぐにひなかたに相談をするというゴールを決めて開始する。

同時に施術した症状:無し

考察

顔や手にアトピーの症状が出ていたが、外見的にわかる顔を中心として治療を開始した。顔や首の緊張が強く、顔の熱感も出ていることが分かった。この問題点を解決し、東洋医学の強みである全身の循環を良くする治療を行った。予想より早い好転反応として治療当日にかゆみ症状が強くなった。しかし、日を追うごとに顔の赤みが減っていったため効果を実感して、その後も治療を進めていった。

治療開始後2週間ほどで顔全体の赤みとかゆみ、むくみが明らかに良くなっていたブログ参照)。写真では目元を黒線で消しているためわからないがぱっちり二重に変化した。その後は治療間隔を伸ばしていき、モニター終了後はセルフケアだけで生活ができるようにカウンセリングをしていった。鍼施術と活法(古武術整体)が体に合っていたようで施術中ずっとリラックスをしていた。

鍼によって肌全体を良くし、自分で保湿をしっかりする。そして少し症状が強くなったと思ったらステロイドを使い、症状が軽くなったらすぐにやめるというのが自分に合っているという結論にいたった。自分の肌にとってどのようなケアが一番いいのか知ることはアトピー性皮膚炎にとってもっとも重要なことだと思います。

症例3 一昨年の秋ごろから急激に症状が出てきた 20代 女性

来院:2019年12月

概略

症状が強いところ 額、首
症状悪化 1年前
治療期間 2か月半
治療回数 10回
治療後 基本セルフケアのみ

症状悪化時のみ通院

一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 50点 0点
かゆみ 50点 0点
熱感 14点 6.5点

 → 

 →

病状と来院理由

小さいころにアトピー症状があったが、十数年間症状が落ち着いていた。去年の秋ごろから急激に症状が悪化したが、原因は不明。皮膚科を受診してぬり薬とデュピクセント(かゆみ止めの注射)を使用していたが全く改善しなかった。インターネットでアトピー専門の当鍼灸院をみつけモニターを募集してたため半信半疑であったが治療を開始した。

主訴

首と額のかゆみとあかみ。

施術経過と内容

かゆみと赤みが悪化した原因は不明。カウンセリング、スキンケア指導をしながら施術を開始する。症状が悪化してから1年以上たってからの来院のため、ステロイド治療や保湿もやってきたが自分には効果がないと思っていた。治療計画としてはモニター終了後はセルフケアだけで症状が安定するようにして、症状が強くなりそうになったらすぐにひなかたに相談をするというゴールを決めて開始する。

同時に施術した症状:無し

考察

頭と首にアトピーの症状が強く出ていたことから、頭部や首の熱感や緊張が強く出ていることが分かった。この問題点を解決し、東洋医学の強みである全身の循環を良くする治療を行った。予想通り好転反応として治療開始から1週間程度であかみの症状が強くなった。鍼施術が体に対して効果が出ていることがわかり、その後も治療を進めていった。

治療開始後1か月ほど経過したあたりから全身の肌状況が明らかに良くなったのを患者さんが自覚しており、治療終盤では額の肌荒れやかゆみ、あかみがかなり減少しセルフケアででも十分対応できる状態になった。首はひっかき傷になっていたため肌の再生とともに少しずつ良くなっていくと説明しモニター終了となる。

鍼は狙ったところのかゆみやあかみにを改善できるだけでなく、全身の肌にもいい状況を作ることができる。今回の症例は、ぬり薬とデュピクセントだけでは効果がなかった症状に対して鍼施術を組み合わせることで症状が改善できた。

症例2 仕事のストレスでアトピー性皮膚炎が悪化した 30代 男性

来院:2019年9月

病状と来院理由

物心ついた時からアトピー性皮膚炎。学生時代は調子の良い状態が長く続いていたが、仕事をし始めてから気が付くと肌を掻いていると認識し始めた。主な場所は首と頭。皮膚科に行ってもらったぬり薬でを使っていたが、乾燥の季節になり仕事着であるスーツにコナやフケが付き外見も気になったため、インターネットで検索して当鍼灸療を知り来院となる。

主訴:首と頭のかゆみと乾燥。

施術経過と内容

かゆみの原因となっているのはストレス。仕事=ストレスになっているため、カウンセリングと施術の両面でアプローチをする。原因がストレスであることを考えても頭のかゆみはなかなか改善しにくい部分である。また、首も外気や衣服とのこすれ等常にストレスにさらされている部分であるためしっかりとした施術が必要である。しかしながら、症状が首より上に集中しているため体の血液などの通り道である首を集中的に施術する。来院者さんへはステロイドぬり薬と鍼施術、朝・夕の入浴やシャワー等をできるだけ行うように指導をする。

同時に施術した症状:肩こり・腰痛

施術頻度

施術1~5回目までは4日ごとの施術。

施術6~10回目までは14日ごとの施術。

計10回

考察

施術1回目から首や腰の辛さの改善は自覚できた。かゆみが少し改善を自覚できたのは3回目以降。仕事が忙しいため集中的な施術ができないことから、施術期間が長くなることをあらかじめ説明していた。さらに頭の症状は髪の毛があることからなかなか治りにくい。仕事=ストレスであったため、アトピー性皮膚炎が悪化する原因と付き合い続けなければならない。しかし仕事にたいする考え方を変えることでストレスを軽減することができるため、施術とともに重要なことであると考える。症状が悪化しそうになったらすぐに施術することで、施術回数を少なくすることができるので連絡が欲しいと説明し施術終了となる。

症例1 ステロイドのぬり薬を使用していたが、体への影響が少ない鍼灸施術が気になった 20代 女性

来院:2019年8月

病状と来院理由

物心ついた時からアトピー性皮膚炎。季節の変わり目になると、肌がカサカサ乾燥し痒みを感じる。主な場所は肘の内側と顔。今まではステロイドぬり薬を行ってきたが、あまり効果を感じることができなかったため鍼灸施術を試してみたくて、インターネットで検索して当鍼灸院へ来院となる。

主訴:肘の内側のかゆみと、顔及び全身の肌の乾燥。

施術経過と内容

肘の内側のかゆみと、顔の乾燥とかゆみがその主訴。かゆみ自体は血流や脳による信号、ヒスタミン等の理由が考えられるが、今回はその通り道に何らかの問題があるのではないかと考え触診をする。二の腕や前腕・首に緊張があり、また体に炎症が起きている方の特徴的反応もみられた。

東洋医学では、かゆみは熱の症状ととらえ、下から熱が昇って行止まる場所にかゆみが出現すると考えられている。これはアトピー性皮膚炎の好発部位と一致することが多い。

まずは、その滞りである筋緊張を解いていくことから始めるが、首は多くの人がコリを感じ、日常的に負担を受けやすい部分であるので重点的に施術を実施。

来院者さんへはステロイドと鍼施術、症状が強い時は朝・夕の入浴やシャワー等をできるだけ行うように指導をする。

同時に施術した症状:首こり・むくみ

使用した主なツボ:後渓R、ふくら2、下髎LR、強項R、上巨虚R

施術頻度

施術1~3回目までは2日ごとの施術。

施術4~5回目までは5日ごとの施術。

施術6回以降 月に1回の定期フォロー

考察

施術2回目に来院した時にはかゆみが減ったと実感がある。ステロイドも相まって経過順調ため4回目以降間隔をあけ、5回目には乾燥が主な主訴に変わった。むくみの施術を同時に行ったため、全身の循環が良くなり徐々に改善傾向がみられた。アトピー性皮膚炎の症状が落ち着いた時期に入ったが、本人よりアトピー悪化の予防と首・肩コリの目的の定期的なフォローを希望される。

アトピーは東洋医学の観点でも体の中の水と熱の循環が良くないことが理由に節々の痒みが引き起こされる。アトピー性皮膚炎は部分的な施術では改善することが難しく、全身をしっかり見ることが重要であると再認識した。

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