アトピー性皮膚炎の症例

症例19 1歳頃に発症し1年前から症状が悪化した症例 10代 女性

来院:2020年7

概略

症状が強いところ 腕、背中、お腹、足、お尻
症状悪化 1年前
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 11回
治療終了後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 70.0点 39.0点
かゆみ 80.0点 35.0点
熱感 14.0点 0.6点

 → 

 → 

病状と来院理由

進学を機に一人暮らし。1年前より症状が悪化し、精神的にもつらく大学も休学。大学再開に向けてアトピーをしっかり治療したいと思い当鍼灸院のホームページを見つけて通院となる。

施術経過と内容

この症例では、体の熱について注目した。熱感が強いところは症状が強く出ており、全身の緊張を解き熱がたまらないように治療したところ早期から症状の改善が見られた。前後写真にあるように傷の赤みが減ったということは、痒みが減ってかき傷が少なくなった証拠である。このままかゆみが少ない状態が続けばターンオーバーとともに色素沈着も薄くなっていく。無事本州の大学に復学ができたのでいったん治療終了なる。フォローアップとしてはセルフケアのライン指導と近くの鍼灸院の紹介。

考察

落ち着いているアトピーが生活様式の変化によって一気に悪化することは珍しくない。その場合はその人自身のアトピーに対する能力に着目し、ほんの手伝いをするだけで回復につながる。しかし、一人暮らしが原因の症状悪化では常に症状が悪くなる可能性を秘めている。そこで自分でできるセルフケア指導が重要になってくる。また同じような治療ができる鍼灸院を知っているという横のつながりも非常に大切である。

症例18 1歳頃に発症し1年前から症状が悪化した症例 20代 男性

来院:2020年6月

概略

症状が強いところ 首、肩回り、腰、手首、指先、お尻
症状悪化 1年前
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 7回
治療終了後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 50.0点 10.0点
かゆみ 90.0点 22.0点
熱感 60.0点 0点

 → 

病状と来院理由

1年前より症状が悪化。食品を扱う仕事をしているため、なるべく早く症状を抑えたいと思い当鍼灸院のホームページを見つけて通院となる。

施術経過と内容

この症例では、症状が強くなったお尻と時期について着目した。体を触診すると負担のかかる股関節や腰、肩に筋肉の緊張が見れらその緊張がアトピー症状が悪化した原因と判断。この部分を鍼治療と整体を使い筋肉の緊張点を的確に治療することで早期の症状改善があり治療終了なった。

考察

アトピーの症状や原因はさまざまであるが、今回は症状を悪化させる要因が明らかであった、立ち仕事をすることで腰やお尻に負担がかかり、気血の巡りが悪くなった結果全身症状へ波及した症例。治療5回目までは週に1回のペースで治療をし、6回目以降は2週に1回と治療間隔を広げ本人があとはセルフケアで治せる自信が付き治療終了となる。しかし、これには症状が強くなったら当鍼灸院にかかることができるという安心感が重要であった。「治療が思ったより早く終わってしまった。治療に来るのが楽しみだったので少し残念な気持ちもある」とおっしゃっていたのが印象的だった。

症例17 5歳頃に発症し2~3週前に症状が悪化した症例 10代 男性

来院:2020年5月

概略

症状が強いところ 全身
症状悪化 2~3週前
治療期間(頻度) 3か月半(週2回)
治療回数 25回
治療終了後 継続治療
治療コース フルケアと鍼施術
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 76.3点 6.5点
かゆみ 65.6点 15.1点
熱感 75.3点 15.1点

 → 

病状と来院理由

小さいころからアトピーであったが、2~3週前より症状が悪化し薬も効かないため当鍼灸院のホームページを見つけて通院となる。

施術経過と内容

2~3週間前より症状が悪化。強いかゆみと浸出液に悩まされており、ステロイド薬を塗っても効かない状態。痒みや掻き壊しが全身にあり、夜寝られない、気分の落ち込みなど様々な体調不良が出てきていた。当初は週に1回の治療計画であったが、痒みが強いため週2回の治療計画に変更。整体やお灸のセルフケアを指導しながら治療するも、症状の改善と悪化を繰り返していった。治療開始後2か月たってステロイドとの併用治療を開始し症状が劇的に改善。特にかゆみの強い2日程度のみステロイドをすることで調子の良い期間が長く症状が安定していった。

考察

鍼治療をすることで今まで効果がなかったステロイドが良く効くようになった症例。その人の思いや治療に対する価値観に寄り添い、様々な選択肢と可能性を考え治療が進められた。ステロイドに対する恐怖やそれぞれの経験からくる不信感が、カウンセリングと鍼治療による体質改善によって好転し、体質改善による症状の出にくい体を作りながら、必要に応じ最低限のステロイドを利用する。その結果症状が出ない状態を長くするというこの患者さんなりのアトピーとの向き合かいたが見つかり良かった

症例16 生後すぐに発症し3か月前より症状が悪化した症例 10代 女性

来院:2020年5月

概略

症状が強いところ 手、肘
症状悪化 3か月前
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 9回
治療終了後 一旦終了
治療コース 鍼施術
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 50点 50点
かゆみ 60点 50点
熱感 40点 40点

 → 

 → 

 → 

病状と来院理由

家族が当鍼灸院に通院していたため、一緒に通院となる。

施術経過と内容

3か月前より症状が悪化。初診時は指が裂けて浸出液が出ていた。指もむくんでおりまっすぐ伸ばすことが難しい状態。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、写真のような症状の変化は見られた。しかしかゆみなどを数値化したものの変化はあまり出なかった。それ以外にも生理不順が治るなど全身状態にも良い影響があった。

考察

写真上の変化あったが、主観的なかゆみの数値はあまり変化が見られたなかった。しかし生理不順が治るなど体質が確実に変わっていることは実感できた。今後の治療が長期になりそうであることから、治療はいったん終了し、自宅でお灸による体質改善を続けてもらえるように指導しする。随時報告を受けながら今後の治療方針を相談していくこととなった。

症例15 2年前の秋頃から症状が悪化した症例 30代 女性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 首、肩、肘、手、膝、足首
症状悪化 一昨年の秋頃
治療期間(頻度) 4か月(週1回)途中治療中止有
治療回数 10回
治療終了後 治療継続
治療コース フルケア→鍼施術
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 84.9点 17.2点
かゆみ 84.9点 50.0点
熱感 50.0点 0点

 → 

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病状と来院理由

2年前より症状が悪化し標準治療を行っていたが一向に改善しないため薬以外の治療を試すためアトピー性皮膚炎専門の当鍼灸院のホームページを見つけ来院となる。

施術経過と内容

症状悪化から時間が経っていたため、皮膚も固くなっており治療に時間がかかった。しかし、鍼治療を行うことによって肌質が変わり、鍼治療前は効果がなかったステロイドが効き始めた症例。

考察

アトピーの症状悪化期間が長く皮膚そのものが固くなっていると治療に時間がかかることが多い。体質を変えても肌のターンオーバーを複数回しないと肌は変わっていかない。しかし今回は、鍼治療を1か月行い肌の改善を行った後、ステロイドを併用することで肌の変化も見られた。今後もじっくりと体質改善を行いながら、患者さんの症状改善を一緒に行っていきたい。また、足首の治療後の写真は日焼けの影響で黒くなっている。しかし実際露出していた部分はもっと指先まであったが日焼けの境界は足の甲だった。足首周辺はアトピー症状が強く出ている部位であったことから、アトピーでダメージを受けている肌は日焼けしやすい可能性もあるため今後研究をしていく。

症例14 冬頃から3月後半から症状が悪化した症例 40代 女性

来院:2020年5月

概略

症状が強いところ 顔、それ以外は例年通り
症状悪化 去年の冬頃
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 8回
治療終了後 治療終了
治療コース 鍼施術
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 90.0点 10.0点
かゆみ 70.0点 10.0点
熱感 90.0点 1.0点

 → 

 → 

病状と来院理由

生後間もなくアトピーと診断され漢方薬などを中心に治療をしていた。去年の冬に背中を脱ステ・脱保湿を行いアトピーを克服。顔はプロトピックを11月~3月まで使っていたが症状が改善せずにいた。他の治療法を探していてアトピー専門の当鍼灸院を見つけ来院となる。

施術経過と内容

顔の症状が強く鍼治療による好転反応がすぐに起こった事例(皮膚の薄い部位は好転反応が早く出る傾向があります)。顔の症状は新型コロナによるマスクの着用が原因で肌荒れを起こす症例が多く報告されている。そのため顔の症状改善について1~5診療までは非常にゆっくりであったが、6回目以降急激に良くなっていった。

(痒みの点数70→80→70→80→70→60→30→10)

(あかみの点数90→100→100→90→70→60→40→10)

考察

アトピー治療の症状変化については人それぞれで予測がつきにくい。しかししっかりと治療を続けることで体質改善ができる。症状が改善が見られたタイミングでプロトピックを少量使ったところ副作用もなく薬が良く効いた。鍼治療をすることで、今まで効かなかったぬり薬が驚くほど効果がある症例は今までも数多くあった。ぬり薬が悪いものと決めつけることなく、患者さんの症状が少しでも良くなることを最優先して今後も治療を続けていきたい。

症例13 3月後半から症状が悪化した症例 10代 女性

来院:2020年5月

概略

症状が強いところ
症状悪化 1か月半前
治療期間(頻度) 1か月(週1回)
治療回数 5回
治療終了後 治療終了
治療コース 鍼施術
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 70.0点 7.0点
かゆみ 20.0点 0.0点
熱感 2.0点 0.0点

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病状と来院理由

毎年春先になると症状が悪化していた。時間がたつと症状が良くなるため今までは治療をしていなかったが、今年は治りが悪かったため母に連れられて来院となる。

施術経過と内容

手の甲側の指の症状が強く、ひび割れがあり指を曲げるのもつらい状態。週に1回の間隔で治療をするごとに症状が軽快したため5回で治療を終了となる。

考察

アレルギーも多く持っており毎年春先に症状が悪化することから、花粉症などの治療をベースに全身治療を実施。年齢も若いため治療に対する反応も良かった。花粉が多いタイミングで何回か症状が悪化することがあったが、治療のたびに症状が軽快していったことが写真からもよくわかる事例だった。

症例12 50代中ごろから症状が強くなりステロイドや紫外線療法を行っても改善しなかった症例 50代 女性

来院:2020年5月

概略

症状が強いところ 額・肩・背中・腹・腕・足
症状悪化 2~3年前
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 9回(途中経過)
治療終了後 治療継続
治療コース フルケア(1~6)鍼施術(7~)
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 80.0点 36.0点
かゆみ 70.0点 31.0点
熱感 30.0点 30.0点

 → 

 → 

病状と来院理由

更年期になってアトピーが悪化し、様々な治療法を試して結果が得られなかった。ホームページの患者さんの声を見て当院での治療を試そうと思い来院となる。

施術経過と内容

身体中のかゆみと額の皮むけ症状が強く出ている。初回の治療で便秘改善等の変化や、毎回の治療経過の中で写真による変化、VASによる数値の変化はあったが、主観的な症状としては1か月以上アトピーの治療効果を実感できなかった。不安でつらい時期があったが我慢の末皮膚の変化に気づき症状の改善を実感できるようになった。現在治療途中であり、今後の治療目標は治療間隔を伸ばしセルフケアである程度症状をコントロールしていくこと。

考察

症状の悪化から3年と経過が長く、年齢も50代と比較的高いことから患者さんも不安に思っていた症例。腸の状況と肌を改善し、適切な薬の使い方を伝えたところ症状が劇的に改善につながった。アトピーの治療は、若いほど治療効果が高いことはわかっているが、ご本人がしっかりご自分の肌と向き合い努力したことで、9回目で症例をかける回復につながった。年齢だけが絶対ではなく、本人の頑張りが治療成果をもたらすことが良く分かった症例

症例11 14歳からステロイド治療を行ってきたが改善しなかった症例 10代 男性

来院:2020年4月

概略

症状が強いところ 首・脇・肘・膝・背中
症状悪化 14歳頃発症しその後ずっと
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 7回(途中経過)
治療終了後 治療継続
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 61.3点 11.8点
かゆみ 39.8点 7.5点
熱感 0.0点 0.0点

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病状と来院理由

発症後標準治療であるステロイド治療をしてきたが全くよくならなかった。様々なアトピーに良いとされる治療しようと思い東洋医学である鍼治療でアトピー専門の当院のホームページをみつけて来院となる。

施術経過と内容

身体の中で傷がある部分は、首・背中・肘であった。3回目の治療で首の赤みが引くのが写真上わかるものであった。寝ている間にかいている背中も治療が進むと傷が無くなり、肘の赤みもなくなった。治療が順調であったため治療間隔を2週間、1か月と長くしていき、最終的には保湿などのセルフケアだけで症状が全くない状態になった。今後は色素沈着や肌質そのものの改善目的で治療継続を希望された。

考察

症状の悪化から5年と経過が長かったが、全体的な症状は比較的軽度であった症例。しかし部分的には掻き壊しもあり傷があった。治療2回目で好転反応があり少し症状が強くなったが、3回目には一気に症状が改善していた。症状が一番つらかった手と首の治療が進むと、寝ている時にかいている背中が気になってきたとあったが、それも治療ごとに傷が減っていった。発症やわるくなってから期間が長くても、症状が軽く若いうちに治療ができたことからかなり早く治療を終了することができた。

症例10 出産後急激にアトピー症状がでて10年間以上続いた症例 30代 女性

来院:2020年2月

概略

症状が強いところ 全身
症状悪化 10年以上前3週間ほど前
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 10回(途中経過)
治療終了後 治療継続
治療コース フルケア(1~5)鍼施術(6~)
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ –点 –点
かゆみ –点 –点
熱感 –点 –点

 → 

病状と来院理由

出産後にアトピーの症状が急激に悪くなり10年以上症状が強い状態が続いた。漢方やステロイド治療をするもなかなか改善が見られなかったためアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて鍼治療を試したことなかったので来院となる。

施術経過と内容

全身のかゆみ・赤み・熱感が強い状態。首の皮膚は盛り上がりがあり、常にかいた跡がある。症状が強い時は睡眠不足にもなり、アトピー性皮膚炎が強く出ることによるQOLの低下が見られた。アトピー性皮膚炎の治療と全身治療をすることで全身の症状を落ち着かせることができたが、症状の経過が長いため、3歩進んでは2歩下がる状態が続いている。10回の治療が終わった状態でも治療終了することができず今後も治療継続を希望された。

同時に施術した症状:不眠・PMS

考察

症状の悪化から経過が長く、症状が強く出ている症例。アトピー悪化の原因が多岐にわたっているため、一つ一つの症状を少しずつ治療していく。治療が長期化になることをご本人も理解されているため、焦らずにしっかりと症状と向き合って治療を継続していくこととなる。このような症例をみると、いかに早期の症状・若年のうちに治療をしなければならないかが良くわかる。今後も早期治療の必要性を啓発していきたい。

症例9 1歳半からアトピーで13歳頃から症状がすっきりしない状態が数年間続いた症例 10代 男性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 首・背中・脇・鼠経・お尻
症状悪化 3週間ほど前
治療期間(頻度) 2か月(週1回)
治療回数 5回
治療終了後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 50.0点 0点
かゆみ 29.0点 0点
熱感 0点 0点

 → 

病状と来院理由

1歳半ごろからアトピーの症状があり、生活に気を使うことで症状が安定していたが中学生くらいから症状が不安定になってきていた。背中の各所に色素沈着とガサガサの肌が見られ症状をなんとなしてあげたいと母が強く願いアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて鍼治療を試したことなかったので来院となる。

施術経過と内容

症状が強いわけではないが、痒みや乾燥肌が長く続いている症例。ご家族と同居していることもあり、保湿をご家族にも手伝ってもらい、そ家族で肌の状態を観察していただいた。治療をするたびに痒みが減っていき最後には全くかゆみを感じない状態になった。また、前5回の治療ではあったが、4回目と5回目の治療間隔はおよそ1か月空けることもできた。その甲斐あって、鍼治療を完全卒業することができた。しかし、アトピーは繰り返し症状が起きるので、少しでも症状が出始まったらいつでも治療をするのですぐに連絡が欲しいと伝え終了となる。

考察

症状の悪化から経過が長いが、症状が強く出ていなかった症例。アトピーの治療において、傷の深さと年齢が強く関係しており、そのどちらも好条件だったため早期に治療終了を迎えられた。アトピーの治療としては非常に珍しく治療のたびに痒みが減っていった稀有な事例。またご家族のしっかりしたフォローもあり、自分の合う食生活や生活様式なども見つめられていた。カウンセリングにおいても本人とご家族の不安を取り除くことで前向きに治療に臨めたことが、治療の最大効果を引き出したと思う。

症例8 生後間もなくアトピー症状がでた。食物アレルギーや乾燥肌などの複合的な症状もある 10代 男性

来院:2020年2月

概略

症状が強いところ 顔・首・背中・腕・鼠経・膝
症状悪化 ずっとこの症状が続いている
治療期間(頻度) 3か月半(週1回)
治療回数 16回
治療終了後 治療継続
治療コース フルケア(1~5)鍼施術(6~)
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 37.6点 7.5点
かゆみ 60.2点 2.5点
熱感 26.9点 0点

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病状と来院理由

生まれて間もなくアトピーと診断を受ける。いろんな治療法を試したがまったく良くならなかった。アトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて鍼治療を試したことなかったので来院となる。

施術経過と内容

生まれてからアトピーの症状があり続けた経過が長い症例。全身的に症状が強く出ているが、特に掻き傷の強い背中を写真記録した。思春期ということもあり、心も体も不安定な時期であるが、この時期にしっかり治療することで、大人になってからも症状が安定することが多い。全身の治療をしながら、スキンケアの方法やカウンセリングを行うことで少しずつではあるが症状の改善が見られた。しかし、発症からの経過が長いため治療にも相応の時間がかかる。症例としては終了していないが、モニター終了したため途中経過として症例報告行う。

考察

治療前は、色素沈着ので黒ずんだ肌の上に赤い炎症の色が乗った状態であった。治療を重ねるうちに、赤い炎症と掻き傷が減っていくことが記録用の経過の写真をみて患者さんと共有を図る。患者さん自身も毎回の治療の時に撮影する写真を見るのが楽しみになっていたようだ。アトピーの治療は少し良くなってはまた悪くなるという、3歩進んで2歩下がるような状態が非常に多い。症状の状態を視覚化することで、体が良くなっていることを患者さんが実感でき前向きに治療に臨める。

症例7 中学2年生ごろからアトピー症状がでた。1~2年前から症状がひどくなったる 10代 男性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 額・背中・腕・鼠経
症状悪化 1~2年前
治療期間(頻度) 1か月(週1回)
治療回数 5回
治療後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 72.0点 38.7点
かゆみ 89.2点 53.8点
熱感 60.2点 22.6点

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 → 

病状と来院理由

中学2年生頃からアトピーが発症。皮膚科にてアトピー性皮膚炎と診断され、アイピーディカプセルなど内服薬と外用薬を処方されるも、一向に症状が改善されなかったため何とか症状を改善させたいと強く思い、アトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて来院となる。

施術経過と内容

慢性的なかゆみが持続しており色素沈着をしている。また、かゆみが強く額や腕に比較的新しいかいた跡が残っている。一番ストレスになっているのは額のかゆみで、外出時は恥ずかしいため前髪で額を隠していた。皮膚科に通い薬を使っていても一向に症状が改善されなかった。治療開始後すぐに症状の改善は見られたが、治療開始後14日後に好転藩ので痒みが出てきた。しかし、かゆみ強くなったというよりは、治療開始前に戻った程度で済んだ。その後は順調に症状が改善された。また同時に治療を行った多汗症もかなり改善されてストレスも軽減した結果さらにアトピーの症状が軽減していった。

同時に施術した症状:多汗症・手首の痛み

考察

アトピーの患者さんは、かゆみだけでなく見た目の悪化にも強いストレスを感じている。これは、周りが思っているよりも深く根深い問題である。今回の患者さんも額が気になって前髪で隠していたが、治療最終日には額が見えるヘアスタイルをしており大変喜んでいた。写真では色素沈着があるため大きく変化が見られなかったが、新しい傷ができていないことがかゆみが減った何よりの証拠であると思う。

症例6 12歳ごろからアトピー症状がでて、常にではないが発作的に急激にあかみとかゆみがでる 10代 女性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 顔・肘・膝・鼠経・手のひら
症状悪化 1週間前
治療期間(頻度) 1か月半(週1回)
治療回数 5回
治療後 治療継続
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 22.6点 0点
かゆみ 22.6点 0点
熱感 0点 0点

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病状と来院理由

12歳からアトピーと診断され、様々な皮膚科に通院した。発作的に出る症状についてその都度ステロイド治療を行っていたが、その場しのぎで症状が改善しただけという印象があった。薬に頼らずにしっかりと治療したいと思いアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけて来院となる。

施術経過と内容

急激なあかみとかゆみを繰り返しており、その都度ステロイドで症状を抑えていた。肘の内側は色素沈着は見られるもの、顔などの肌質としては一見問題内容にみえた。しかし、顔に症状が強く出ているときは学校に行くのも嫌で休みたいとお母さんに相談していた。指は写真の通り指紋もなく荒れており、鉛筆を持つのも億劫になるほどの状態でステロイドも効果がなかった。症状が悪化してから1週間という早い段階で治療ができたため大きく症状を改善できた症例。思春期は身体と精神が不安定になりやすい時期。ここの時点でしっかりと体質改善をすることで、大人になっても肌が良い状態で経過することも多い。モニター終了後も定期的に治療を継続することになった。

同時に施術した症状:冷え性・むくみ・こむら返り(毎晩)

考察

アトピーの患者さんは、自分にどの治療法が合うのかより、今症状を少しでも抑えたいという思いが強い。そのくらい余裕もなく本当につらい症状である。今回は患者さんとお母さんの強い思いから症状が劇的に改善が見られた。付随して他の症状を改善させたことにより、ストレスが改善されて結果アトピー症状が改善した。

いくらつらいと言ってもアトピーの症状だけにとらわれると結果として良い治療効果を生むことはできない。このような全身治療は鍼治療の得意な分野である。また多くのアトピー患者さんを治療していく中で共通(独特)の反応も見えてきた。もっと研究し治療効果を少しでも上げられるように研鑽していきたい。

症例5 小学生の時アトピーであったが、4年前から症状が強くなりステロイドが一切効果がなかった 40代 男性

来院:2020年3月

概略

症状が強いところ 顔・首・腕・手
症状悪化 4年前
治療期間(頻度) 1か月(週1回)
治療回数 5回
治療後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 65.6点 16.1点
かゆみ 67.7点 59.1点
熱感 23.7点 7.5点

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病状と来院理由

幼少期アトピーであったが、4年前より症状が強くなってきた。ステロイド治療をしていた症状の改善がなかった。家族がアトピー専門の当鍼灸院のホームページをみつけモニターを募集してたため鍼治療は受けたことがなかったが申し込んだ。

施術経過と内容

4年前からかゆみと赤みが悪化した原因は不明。ステロイド治療と食事にも気を付けていたがなかなか改善しなかった。カウンセリング、スキンケア指導をしながら施術を開始する。症状が悪化してから4年もたっていたため、症状の重い部分はモニターの5回では大きな症状の改善は見られなかった。顔は今までステロイドを塗っても全く効果がなかったが、鍼治療を始めてステロイドを試した結果症状の改善につながった。肌全体の状態が良くなってきているのを実感できたためモニター終了後も治療を継続することになった。

考察

顔や首、腕や手にアトピーの症状が出ていた。傾向として体の先端に行くほど治療の効果が出にくいことがわかってきた。また、今まで効果がなかったステロイド治療も、鍼治療をすることで全身の肌の状態が良くなるためか、ステロイド治療の効果が出やすくなり、結果早めに症状をとり脱ステもできることもわかってきた顔については全体的なあかみとかゆみ、むくみが大きく改善していることがわかる。

症例4 大人になってからアトピーになり、去年の秋口ごろから急激に症状が出てきた 40代 女性

来院:2020年2月

概略

症状が強いところ
症状悪化 4か月前
治療期間(頻度) 1か月半(週1回)
治療回数 5回
治療後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 100点 23.7点
かゆみ 73.1点 34.4点
熱感 73.1点 34.4点

 → 

病状と来院理由

大人になってからアトピーになり、不定期に症状が悪化し原因はわからない。様々な化粧水や肌に良いと言われるものを試したり、ステロイド治療をしていた症状の改善がなかった。インターネットでアトピー専門の当鍼灸院をみつけモニターを募集してたため半信半疑であったが治療を開始した。

施術経過と内容

かゆみと赤みが悪化した原因は不明。カウンセリング、スキンケア指導をしながら施術を開始する。症状が悪化してから4か月程度たってからの来院。適宜ステロイド治療や保湿もやってきたが効果が出ていなかった。週に1回の治療を行い、毎回の写真記録では段階的に良くなっているのが見て取れた。モニター終了後はセルフケアだけで症状が安定するようにして、症状が強くなりそうになったらすぐにひなかたに相談をするというゴールを決めて開始する。

考察

顔や手にアトピーの症状が出ていたが、外見的にわかる顔を中心として治療を開始した。顔や首の緊張が強く、顔の熱感も出ていることが分かった。この問題点を解決し、東洋医学の強みである全身の循環を良くする治療を行った。予想より早い好転反応として治療当日にかゆみ症状が強くなった。しかし、日を追うごとに顔の赤みが減っていったため効果を実感して、その後も治療を進めていった。

治療開始後2週間ほどで顔全体の赤みとかゆみ、むくみが明らかに良くなっていたブログ参照)。写真では目元を黒線で消しているためわからないがぱっちり二重に変化した。その後は治療間隔を伸ばしていき、モニター終了後はセルフケアだけで生活ができるようにカウンセリングをしていった。鍼施術と活法(古武術整体)が体に合っていたようで施術中ずっとリラックスをしていた。

鍼によって肌全体を良くし、自分で保湿をしっかりする。そして少し症状が強くなったと思ったらステロイドを使い、症状が軽くなったらすぐにやめるというのが自分に合っているという結論にいたった。自分の肌にとってどのようなケアが一番いいのか知ることはアトピー性皮膚炎にとってもっとも重要なことだと思います。

症例3 一昨年の秋ごろから急激に症状が出てきた 20代 女性

来院:2019年12月

概略

症状が強いところ 額、首
症状悪化 1年前
治療期間(頻度) 2か月半(週1回)
治療回数 10回
治療後 治療終了
治療コース フルケア
一番悪い状態を100点

無症状を0点とした場合(本人評価)

治療前 治療終了
あかみ 50点 0点
かゆみ 50点 0点
熱感 14点 6.5点

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病状と来院理由

小さいころにアトピー症状があったが、十数年間症状が落ち着いていた。去年の秋ごろから急激に症状が悪化したが、原因は不明。皮膚科を受診してぬり薬とデュピクセント(かゆみ止めの注射)を使用していたが全く改善しなかった。インターネットでアトピー専門の当鍼灸院をみつけモニターを募集してたため半信半疑であったが治療を開始した。

施術経過と内容

かゆみと赤みが悪化した原因は不明。カウンセリング、スキンケア指導をしながら施術を開始する。症状が悪化してから1年以上たってからの来院のため、ステロイド治療や保湿もやってきたが自分には効果がないと思っていた。治療計画としてはモニター終了後はセルフケアだけで症状が安定するようにして、症状が強くなりそうになったらすぐにひなかたに相談をするというゴールを決めて開始する。

考察

頭と首にアトピーの症状が強く出ていたことから、頭部や首の熱感や緊張が強く出ていることが分かった。この問題点を解決し、東洋医学の強みである全身の循環を良くする治療を行った。予想通り好転反応として治療開始から1週間程度であかみの症状が強くなった。鍼施術が体に対して効果が出ていることがわかり、その後も治療を進めていった。

治療開始後1か月ほど経過したあたりから全身の肌状況が明らかに良くなったのを患者さんが自覚しており、治療終盤では額の肌荒れやかゆみ、あかみがかなり減少しセルフケアででも十分対応できる状態になった。首はひっかき傷になっていたため肌の再生とともに少しずつ良くなっていくと説明しモニター終了となる。

鍼は狙ったところのかゆみやあかみにを改善できるだけでなく、全身の肌にもいい状況を作ることができる。今回の症例は、ぬり薬とデュピクセントだけでは効果がなかった症状に対して鍼施術を組み合わせることで症状が改善できた。

症例2 仕事のストレスでアトピー性皮膚炎が悪化した 30代 男性

来院:2019年9月

病状と来院理由

物心ついた時からアトピー性皮膚炎。学生時代は調子の良い状態が長く続いていたが、仕事をし始めてから気が付くと肌を掻いていると認識し始めた。主な場所は首と頭。皮膚科に行ってもらったぬり薬でを使っていたが、乾燥の季節になり仕事着であるスーツにコナやフケが付き外見も気になったため、インターネットで検索して当鍼灸療を知り来院となる。

主訴:首と頭のかゆみと乾燥。

施術経過と内容

かゆみの原因となっているのはストレス。仕事=ストレスになっているため、カウンセリングと施術の両面でアプローチをする。原因がストレスであることを考えても頭のかゆみはなかなか改善しにくい部分である。また、首も外気や衣服とのこすれ等常にストレスにさらされている部分であるためしっかりとした施術が必要である。しかしながら、症状が首より上に集中しているため体の血液などの通り道である首を集中的に施術する。来院者さんへはステロイドぬり薬と鍼施術、朝・夕の入浴やシャワー等をできるだけ行うように指導をする。

同時に施術した症状:肩こり・腰痛

施術頻度

施術1~5回目までは4日ごとの施術。

施術6~10回目までは14日ごとの施術。

計10回

考察

施術1回目から首や腰の辛さの改善は自覚できた。かゆみが少し改善を自覚できたのは3回目以降。仕事が忙しいため集中的な施術ができないことから、施術期間が長くなることをあらかじめ説明していた。さらに頭の症状は髪の毛があることからなかなか治りにくい。仕事=ストレスであったため、アトピー性皮膚炎が悪化する原因と付き合い続けなければならない。しかし仕事にたいする考え方を変えることでストレスを軽減することができるため、施術とともに重要なことであると考える。症状が悪化しそうになったらすぐに施術することで、施術回数を少なくすることができるので連絡が欲しいと説明し施術終了となる。

症例1 ステロイドのぬり薬を使用していたが、体への影響が少ない鍼灸施術が気になった 20代 女性

来院:2019年8月

病状と来院理由

物心ついた時からアトピー性皮膚炎。季節の変わり目になると、肌がカサカサ乾燥し痒みを感じる。主な場所は肘の内側と顔。今まではステロイドぬり薬を行ってきたが、あまり効果を感じることができなかったため鍼灸施術を試してみたくて、インターネットで検索して当鍼灸院へ来院となる。

主訴:肘の内側のかゆみと、顔及び全身の肌の乾燥。

施術経過と内容

肘の内側のかゆみと、顔の乾燥とかゆみがその主訴。かゆみ自体は血流や脳による信号、ヒスタミン等の理由が考えられるが、今回はその通り道に何らかの問題があるのではないかと考え触診をする。二の腕や前腕・首に緊張があり、また体に炎症が起きている方の特徴的反応もみられた。

東洋医学では、かゆみは熱の症状ととらえ、下から熱が昇って行止まる場所にかゆみが出現すると考えられている。これはアトピー性皮膚炎の好発部位と一致することが多い。

まずは、その滞りである筋緊張を解いていくことから始めるが、首は多くの人がコリを感じ、日常的に負担を受けやすい部分であるので重点的に施術を実施。

来院者さんへはステロイドと鍼施術、症状が強い時は朝・夕の入浴やシャワー等をできるだけ行うように指導をする。

同時に施術した症状:首こり・むくみ

使用した主なツボ:後渓R、ふくら2、下髎LR、強項R、上巨虚R

施術頻度

施術1~3回目までは2日ごとの施術。

施術4~5回目までは5日ごとの施術。

施術6回以降 月に1回の定期フォロー

考察

施術2回目に来院した時にはかゆみが減ったと実感がある。ステロイドも相まって経過順調ため4回目以降間隔をあけ、5回目には乾燥が主な主訴に変わった。むくみの施術を同時に行ったため、全身の循環が良くなり徐々に改善傾向がみられた。アトピー性皮膚炎の症状が落ち着いた時期に入ったが、本人よりアトピー悪化の予防と首・肩コリの目的の定期的なフォローを希望される。

アトピーは東洋医学の観点でも体の中の水と熱の循環が良くないことが理由に節々の痒みが引き起こされる。アトピー性皮膚炎は部分的な施術では改善することが難しく、全身をしっかり見ることが重要であると再認識した。

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