アトピーのかゆみを抑える注射薬について

今回は最近のアトピー治療に使われるかゆみを抑える注射薬についてふれてみたいと思います。

内容は

①費用は高いの??

②副作用が出る%??

③かゆみは本当に減るの??

の3つの視点からお話をします。

 

①費用が高い??

令和元年10月時点で、1本83,152円となっています。これを一か月に2本打ちます。単純計算で月に16万円も注射代にかかり、それ以外にも診察料などのお金がかかってきます。しかし、日本には高額医療費制度があるので、所得に応じた一月当たりで一定以上の金額はかからないようになっています。下に例を書きますが、所得に占める医療費の割合を考えてもやはり高いですね。

例:報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方

80,100円+(総医療費※1-267,000円)×1%

医療費が200,000円の場合(注射代が166,000円+その他医療費34,000円ということで切り良く総医療費を20万円にしています)

80,100円+(200,000円-267,000)×1%=79,430円/月

 

②副作用が出る確率が30%超

注射を刺した部分や、頭痛・目の症状に対して多く出ているようです。薬を体内に入れるということは副作用の危険性があるということですね。

 

③かゆみは本当に減るの?

かゆみの原因となる物質に効くので、原因がその物質だけであれば十分に効果があると考えます。しかしすべての原因物質に有効というわけではありません。つまり、全く効かない人ももちろんいます。またアトピー性皮膚炎のかゆみ自体が単純なものではないので、当鍼灸院の来院者さんは注射療法をしてもアトピー症状が改善しにくい人たちが通ってきています。

 

結論

費用は正直高いと言わざるを得ないかもしれません。しかも30%程度の人に副作用があり、効果も確約できるものではありません。

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